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シンプル・ライフ

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飼い猫の話

この子がサクラサクラ猫 女の子です。


『サクラ』
ねこ rain




 確か、あれは数年前のGWの終わりがけの事だった。
前日まで旅行をしていて、その疲れを取る意味もあって 家でゴロゴロしている時、 表のほうで鈴のチリチリと鳴る音がしている。
 私はその時少しも迷いもせず「あっ、猫が外に居る」と思い 台所へ走ると、削り節のパックをもって外へと急いだ。
 そして、サクラと出会った。
 その時のサクラは黄色い鈴の付いた首輪をしていて とても人なつこく、私にスリ寄ってくる。
 グレーのアメショーに似たその毛皮は、 今迄触った事のある猫のなかでも一番柔らかくて フワフワとしていて、まるで綿毛の様だ。
 猫好きの私の心は勿論踊った。
 きっと、散歩の途中なのだろう、そのうち自分の 家に帰るんだろうなと思うと、少し寂しくもありながら それでも、大好きな猫を側で見れて さらに触る事まで出来るのだから嬉しくないハズがない。
 母も、家にやってきた突然のお客さんをかなり歓迎していて 色々ごちそうをした。
 外見の大きさに比べて、彼女はとても沢山食べる。 そして、いくら食べても食べたり無いと言った具合で、やせの大食いってこんな感じかしら私と母は思った。
 私は、その後用事があって出かけたのだが、 きっと私が戻った頃にはこのお客さんも自宅に戻って 居るのだろうなと、思うとかなり寂しい気持ちがした。
 そして、数時間後私が家に戻ると、 彼女はまだ家の庭に居るでは無いか!!
 嬉しい反面何でなんだろう?と、不思議に思った私は 彼女の首輪を外してみた、大抵は首輪を迷子札代わりにして 連絡先を入れているはずだからだ。
 しかし、その黄色い首輪には何も書かれていなかった・・・。

 首輪から彼女の名前も住処も手がかりが無い、 首輪をしている段階でちゃんと飼い主が居ると思っていた私達。
 それに、彼女の爪の先は切られていた。
 爪の先が尖ってないとう言う事は、飼い主が切ったと言う事で それもそんなに以前ではないだろう。
 まだ、遊び足りなくて我が家の庭に居ると理解してそのまま 庭で彼女がノンビリとしているのを眺めていた。
 そして、その日から彼女はうちの庭に住むようになった。
 時たま何処かへ出かけてしまうが、確実に我が家へ戻ってくるのである。
 結局彼女の為に、段ボールで急ごしらえの家まで用意する始末、取りあえず、自宅の前に「迷い猫あずかって居ます」のはり紙をして 猫の居る生活のスタート。
 名前も勝手に「サクラ」と呼んでました。
 ああ、なんて幸せなのかしらと、思いながらきっといつかは 居なくなってしまうのねと、それなりの覚悟をしていました。
 数日間が経過。
 そして、とある変化に気付く 「お腹周りがずいぶんと膨れてる?」
 お腹の毛も全然生えて無くて、お乳もタレ気味 ひょっとしてこれは・・・。
 とりあえず、友達関係に子猫を飼ってもらえそうな人を聞きまくり、 しかし、良い返事も無く(そりゃそうだよね・・・。)
 最後の手段として、急遽有給を使って朝から獣医さんに電話をかけまくり なんとか、当日に手術をしてもらえる病院が見つかりました。

 本当は産ませてあげたかったけど、どうしても 我が家で数匹の猫をお世話出来ない・・・。
 元々、飼い猫として暮らしていたサクラが野良で子持ち生活出来るとは 思えないし、いや、出来るのかもしれないけど・・・。
 それでも、サクラだけならなんとか 父を説き伏せて家族に出来る事になったので 避妊と堕胎の手術をしてもらいました。
 ここで言い訳する訳ではないけど、元々サクラが家の子であれば 絶対始めから避妊手術はしてたのです。
 とりあえず、病院に連れて行ったら、かなり産まれる直前らしかった。
 しかも、犬歯のカットもされていたそうです・・・。
 どう言う事かと言うと、噛まれた時痛くないようにって事らしい、 元の飼い主さんはどう言うつもりだったのでしょうね
 手術を終えたサクラはその後家族になりました。
 そして、家の前のはり紙は無くなりました。

 サクラはストーブの我が家の番猫として活躍中暢気に眠っています。





この子がコゲ こげ猫 女の子です。




『コゲチャン』
ねこ rain



 こげちゃんは、半野良です。
 一年前の年末に、寒い中うちの庭に居るやせ細った彼女に、母が食事を振る舞ったのが我が家に居着く始まりでした。
 その後、彼女は毎日食事を取りに来るようになったのです。
 母いわく「なんかサクラに似てるから情が湧いたんだよね」との事 確かに、色違いなだけで似て無くもないような感じ、 ひよっとして同じお母さんから産まれてるかも(笑)

 こげちゃんは、ご飯を食べには来るけど、人に近寄ろうとはしません ただ、ご飯を貰える迄ずっと庭で待っています。
 食事を取るときも決して油断しないで、近寄ろうものなら 素早く逃げてしまいます。流石野良。

 まあ、野良なんで飼うって意識も特になく、 名前もちゃんと考えずにただ、毛皮の色で「こげちゃん」と 自然と呼ぶようになりました。

 彼女とは、付かず離れずって感じで居たのですが、やはりご飯を貰う事でだんだん馴れていったのか、たまーぁに、触る事が出来るようになりました。
 触れる可能性が高いのが、お風呂の給湯機の上で寛いでる時で ここだと80パーセントの確立で触れます。
 毛皮は、ミッシリとしててサクラに比べればちと固め、 体温が高いのは野生に対応するためなのだろうか?
 ノドもごろごろよく鳴らしてます。
 ああっ、警戒心解いたのかなって思ったら これって、体の骨丈夫にするための行為だったのね・・・。(--;)

 今では、サクラの倍くらいの、胴回りのこげちゃんは 今日もやっぱりマイペースで家の庭に住み付いてます。






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